看護覚え書を通してー 13章病人の観察(51~69)

こんにちは。

Abebyのちーさんです。

お読みいただきありがとうございます。

今日は26回目の開催となった「モーニングナイチンゲール 」振り返りたいと思います。

 

私たちの読書会「モーニングナイチンゲール」では、書籍を通してそれぞれ感じたことや考えた事などを自由に語り合い、深めます。

 

ただ、言いたいことをいうのではありません。つい「自分は何を言おうかな」と他の人の意見を聞かずに自分のことばかり感げてしまいがち。

そんな方もここでは、仲間の発言を聞くことにも意識していただいています。

 

しっかりと聞くことで、気づきや考えが更にグッと深まり深堀りがなされます。

 

参加者の皆さんのおかげで、とても充実したいい朝を迎えることができます。

 

簡単ですがまとめました。

これをお読み頂く皆様のヒントや力になりますように、心を込めて書きます。

 

 

ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。

目次

◉フローレンス・ナイチンゲール

 

「看護覚え書」13章病人の観察(51~69)を深堀る

1.感じながら試行錯誤 

2.気付きあったことを持ちよる

読書会「モーニングナイチンゲール」について

 

まとめ

 

フローレンス・ナイチンゲール

言わずとしれたフローレンス・ナイチンゲールですが、少しご紹介。

1820年5月12日生まれ。

昨年は生誕200年でした!

 

フローレンスは、現在の病院や看護の基礎を作った人とも言われています。

家族の反対を押し切って32才で看護師となり、34才で看護師団を引き連れてクリミア(戦場)へと渡りました。

 

 

そこで、傷ついた兵士を受け入れる病院環境を整え、死亡者数を劇的に減少へと導いています。

 

さらに、ナースコールの原型ともいえる呼び鈴食事を運ぶリフト巡視なども彼女か残した一部です。

 

 

その後、38~39才で自分の体験をもとに「看護覚え書」を出版しています。

 

 

100年以上も経った今もバイブルとする書籍は、クリミア戦争から戻って執筆したものです。

 

 

この書籍を通じて、看護とは経験年数だけではないことが証明されました。

 

看護師として経験10年にも満たないフローレンスは、想像力を働かせ、体験を通して何を感じ、どう考え、どんな行動をしたのか考えると、言葉になりません。

 

◉「看護覚え書」13章病人の観察(51~69)を深堀る

1.感じながら試行錯誤⁉︎

2.気付きあったことを持ちよる

1.感じながら試行錯誤⁉︎

看護は数学のように正解が見つけにくいものです。

 

この日に読んだ内容にも、『看護師は患者の個別性を見分けなければならない』と、それぞれの願望を見分け重要性について触れていました。

対ひとのお仕事は共通かもしれません。

 

当然ですが、人はおひとりお一人価値観もバックグランドも違います。

 

治療中・療養中であれば心身の状態も大きく異なります。

 

書籍にもありように、

『ある人はなるべく他人の世話にならないで苦しみを自分一人で苦しみたい。またある人は、絶えずいろいろ世話や同情してもらい〜。』

 

求める関わりが違うことが目に浮かぶように記されています。

 

のように、求めている関わりや「良い看護」は皆違います。

読書会参加された方が、日々の看護をこのように表現されました。

 

感じながら試行錯誤している

 

患者(利用者)の言葉や視線、雰囲気、間合い等全てを通して、意識的・無意識的に思いを感じ取ろうとする在り方が感じられます。

生々しく生き生きとした描写。

 

さらに、この言葉から常にアンテナを張り巡らしてPDCAサイクルを回し続けている様子がわかります。

 

まさに、Bennerのいう熟練看護師の看護と言えるのではないでしょうか。

実践している看護師が何気なくおこなっている看護ですが、誰もができるものではないすばらしい看護に感動しました。

 

熟練看護師がどうPDCAサイクルを回し、今のニーズにどうタイムリーに看護を提供しているかがこの言葉にギュッと詰まっていると感じました。

 

相手のことをもっと知り、役に立ちたいという看護師の熱い思いを感じた場面でした

 

 

2.気付きあったことを持ちよる

『良い看護というものは、あらゆる病気に共通するこまごましたこと、および1人ひとりの病人に固有のこまごましたことを観察すること、ただそれだけで成り立っているのである。』そう述べられています。

 

 

どんなに優秀な医療スタッフであっても関わる全ての方々の観察を一人では行えません。

なぜなら、無限の「こまごましたこと」があるから。

 

視座・視点・感じ方・解釈、看護師は皆違います。

一人の患者さん(利用者さん)について考えても、相互交流の中で感じ取った「こういう人」というイメージは看護師によって様々です。

 

何が正解か?

私はどれも全て正解、そう感じます。

 

身体状態・精神状態・周囲の環境(状況)にどんな人がどんなタイミングでどう関わるかによって引き出すものが変わります。

 

正解はひとつではありません。また、その時々によって変わりうるものです。

 

だからこそ、

「こまごまとしたこと」「気付きあったことを持ちよる」

ことが大きな意味を成すのです。

 

皆さんは、自分が何を感じ気づいたのか、何を考えたのか気づいていますか?

 

気付いたらそれをぜひ言葉にして仲間と伝え合ってみてはいかがでしょうか。

「なただけの気づき」があるはずです。

私のように蓋をしないでぜひ伝えてほしい。

 

きっと、面白い化学反応が起こることでしょう!!!

読書会「モーニングナイチンゲール」について

ここでモーニングナイチンゲールについてご紹介します。

 

 

そもそも何?

「モーニングナイチンゲール 」とは、ZOOMを活用した読書会コミニティです。

現在(令和3年10月時点)、毎週土曜日の朝5時から1時間開催していて、フローレンス・ナイチンゲール 著『看護覚え書』を読んでいます。

参加される皆さんとは、FBグループや公式ラインアカウントで繋がれせていただいています。

 

 

いつから?

この読書会は、令和3年4月からスタートしました。おかげさまで、およそ半年が経ちました。

 

 

誰がいつやっているの?

ちーさんが企画運営しています。

開催日時:毎週土曜日朝5時〜6時

場  所:ZOOM

*参加希望の方は「お問い合わせ」からメッセージお待ちしています!

 

 

何のために始めたの?想い

立ち上げに至った動機は2つ。

 

 

 

モーニングナイチンゲールを立ち上げた理由その

看護を語り愛(あい)たい:

「看護」について語り合える時間や場所が欲しい。

長年にわたって願いながらも実現できませんでした。

 

看護師は日々業務に追われながらも、命と向き合っています。

 

先にも述べたように患者様&ご家族はおひとりお一人に問題や課題を抱えています。

治療であったり、退院後の療養であったり、社会的環境や経済面であったり。

当然、ニーズも様々。

 

 

同じ現状を前にしたとして、看護師が皆一様にその現象を同じように解釈することはありません。

 

情報として捉える「見えるもの」も異なるので、それぞれのもつ情報やアセスメントやケアプランも違います。

 

 

患者様(利用者様)にとって重大な岐路に立った時、関わる私たちも大きく揺れやすい。そんな経験ありますよね?

 

「これで良かったのだろうか。」

「もっと良い方法がなかったのか。」

「どうか関わるべきか」

 

悶々としつつ帰宅後も頭に残って気になる。

自分の中で答えを見るけることがままならないで次の勤務。

 

 

この状況は「いい看護を提供したい」その想いが報われないと感じていました。

 

人は立ち止まり、振り返り、考察し、次の行動に活かすことで成長します。

特に看護は様々な意見を持ちよれることが重要です。

そこで、このような場を作流ことにしました。

 

また、書籍を通じて自身の看護を俯瞰して捉えていただけるよう読書会としています。

 

 

どんなところがどうに良かったのか、もっと良いケアをするとしたらどんな方法があったのかリフレクションによって、私たちは確実に前に歩むことができます。

 

しかし、自信がなく曖昧な状態がいくら積み重なっても精神的疲弊を生み出すだけで成長の弊害にすらなりかねない。

そう考え立ち上げました。

 

 

 

モーニングナイチンゲールを立ち上げた理由その❷

自分に意識を向ける:

看護師は他者の観察は得意だけど、自分の感情に疎く、表現することが下手な職種。

 

精神障害に関する事案の労災補償状況で最も多いのは医療福祉領域。

つまり、心や体の専門家でもある私たち自身のメンタルケアが課題なのです。

 

そこで、ここでは自身の気持ちに目を向けるきっかけを作りたいと考えました。

ー自分は今何を感じているのか。

ー本当はどうしたいのか。

ー何を望んでいるのか。

自分の気持ちや考えに気づいて、表現する。

 

至極当たり前のことに思われるかもしれません。

しかし、「自分が何を感じているか」答えられない方は意外と多いものです。

「誰かがそう言っていた」とか「周りから期待されている答え」を自分の気持ちと混同していたりありませんか。

 

お読みくださってるみなさんはわかりませんが、私は自分の気持ちや考えに蓋をしていた時期がありました。

他者に伝える事が苦手で辛く感じる時期も経験しています。

 

「伝える」ことは慣れです。

 

読書会は、自分が何を感じているのか気づき他者へ伝えるトレーニングとしての意味を持たせました。

 

 

まとめると

安心・安全な場でカッコつけずに感じた事を仲間に伝え、聞いていただきます。

この読書会では、すごい事を発言する必要もありません。

綺麗にまとめて話す必要もありません。

 

必要とする方知っていただき、活用していただけたら嬉しいです。職場以外の全国に仲間ができる点も面白いところです😃

 

 

 

名前の由来?

読書会スタート後、参加者の皆様に名前を募集しました。ご応募から投票をさせていただき、最多投票が「モーニングナイチンゲール」でした。

 

素敵なネーミングに感謝!

 

 

ちーさんの感想

 

『患者の個別性』

 

患者は患者として生きているわけではありません。看護師である私たちと何も変わりません。

1人ひとりの個性を知って、関われる。

わたたち看護師が目指すとことはここでしょうね。そのためにも、いろいろな考え、個性に対して知らぬ間に排他的にならないよう意識したいものです。

 

いい看護を提供するためには

一人では限界がある。仲間とともに同じゴールを模索し、近づけた時やりがいという喜びが得られるように感じます。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

このブログでは、皆様にお役に立てる内容と日頃の活動から感じたことなどを中心としてAbeby代表ちーさんが情報発信しています。

日常のケアにおかれまして、ヒントになることがありましたら幸いです。皆様のお気持ちが患者様(利用者様)に届きますように!!!

🦶コメントやご感想などもお待ちしております❤︎

今日も良い1日をお過ごしください

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