Q&A

よくある質問

関心をお寄せくださりありがとうございます。お手数ではありますが、お問い合わせ「メッセージ」欄へご記入のうえ送信をお願いいたします48時間以内に木嶋より返信をさせて頂きます。

「もう少し詳しく聞いてみたい」「直接話してから考えたい」などお話しだけでもご遠慮なくお申しつけください。その際も、お問い合わせ「メッセージ」欄へ特にお聞きになりない内容などご希望内容を記入のうえ送信をお願いいたします

このフットケアナーシングプログラムは患者様に関わっておられるスタッフの皆様がケアできるようになることを目的としています。

そのため参加スタッフの皆様と一緒に、実際に困っておられる患者様の足を看ることからプログラムはスタートです。

特にはじめは、木嶋のフットケア実践を見て頂き、段階を追って少しずつ実践に移らせて頂きます。終盤には参加スタッフの皆様が中心となって、足の観察・アセスメント・計画・フットケア・記録などを実践していただきます。

患者様へフットケアをさせて頂く際、プログラム期間中は必ず木嶋がサポートできる体制をとらせていただき一緒に行います。さらに、実践後は木嶋から参加看護師様へ具体的にフィードバックさせて頂くことで、より確実に「患者様の歩ける自信と自立を支えるフットケア」がおこなえるように繋げています。木嶋が患者様のケアを行うことで、スタッフの皆様の学びの機会を奪うことにならないよう心がけています。

日本は靴文化を取り入れてからの歴史が浅く、足のケア方法や必要性が十分に浸透していません。足は靴の選択や靴の履き方、日ごろの手入れの状況が影響して足病変とて現れることが少なくありません。代表的なものが浮指や外反母趾、内反小趾、巻づめ、胼胝などです。足病変は下肢筋力の低下や転倒との有意に関連していることも明らかにされています。時に膝痛・腰痛・肩こりなども足が関連していることもあります。

そのうえ、糖尿病、血流障害、腎障害、浮腫などを抱えておられたり切断既往の方々は増加しています。これらの疾患を抱えている方の足をケアするには、全身状態、環境、心理や価値観などと結びつけたアセスメントとおひとりお一人に応じたフットケアが必要となり、医療の知識と洗練された技術が求められます。一方、患者様は「足なんて」と思われて放置したり、「足のチョットした違和感や軽い痛み」を敢えて「医師に話すほどではない」と判断されがちです。

このような現状から、医療現場において医療者が知識をもって意識的に声をかけフットケアを啓発することから始めなくてはなりません。患者様に「ちょっと一声」かけ、足を見せてもらい、生活を支える支援が出来るのは看護師ではないでしょうか。 

はい、入院患者様も外来通院患者様も処置料を算定して頂けます。処置料として、鶏眼・胼胝処置料は同一部位で月2170点、爪甲除去(麻酔を使用しないもの)は60点の算定が可能です。糖尿病合併症管理料も算定要件をクリアしていただくことで、処置料と別に月1170点の算定ができます。処置料と糖尿病合併症管理料はそれぞれ同日算定できます。

 また、自由診療として外来で実施されておられる医療機関様も少なくありません。

何人ご参加いただいても大丈夫です。ただ、患者様のケアをさせて頂く際は、患者様のご負担にならない人数のご検討をお願いしています。

60歳以上の約700万人が足病変を発症しています2013年.日本フットケア学会、日本下肢救済・足病学、日本メドトロニック調べ)。700万人とは、人口ランキング5位の埼玉県の人口(2013年)に匹敵する数値であり、全国60歳以上の約18%およそ5人に一人は何らかの足病変を発症している可能性があることを意味しています。

加齢以外にも抱えておられる疾患によってフットケアが必要な方々も大勢います。例えば、糖尿病・血液透析・血流障害等を抱えている患者様は代表的です。残念ながら糖尿病が原因での足切断は年間10000人以上2013年糖尿病ネットワーク)います。糖尿病患者数はおよそ1000万人(厚生労働省2016年「国民健康・栄養調査」)います。もし、糖尿病の方々がフットケアについて正しい認識を持っていただけるようより多くの医療者が支援できたなら、年間の足切断は減少することが期待できます。

このように加齢や疾患などに起因して、本来フットケアが必要な方は大勢いらっしゃいます。

「女性が寝たきりになる原因第2位は転倒」(内閣府平成28年度版高齢者白書より)であり、転倒経験者は足の疼痛の自覚、「胼胝」または「皮膚剥離」がある割合が有意に高いこと2004.姫野ら)、さらには足部の変形や爪の異常は歩行能力や菓子筋力および併行機能を低下させる経過がある2004.山下ら)などの報告があります。

以上から、足の状態が歩行状態に影響している可能性があるといえるのではないでしょうか。足をきちんと観察しアセスメントして一人ひとりに合ったフットケアができるようになることで転倒予防やフレイルの予防につながることが期待されています。

看護師として「足を守る」ために関連する基本的事項、例えば靴のサイズ、形、履き方、インソールの効果などは全て基本事項を学べるプログラムとなっております。ただ、靴やインソールなどはそれぞれ専門家がいらっしゃいますので、状況を見極め連携しながら安全に患者様のニーズ満たすことができるようお伝えいたしています。

疾患(身体状態)、心理・価値観、環境とを総合的に捉えてフットケアを行えるという点が私たち看護師の強みであり、特徴ではないかと考えています。

手用の爪切り(一般的な爪切り)だけでは対応が難しいケースもあります。あると便利な道具をいくつか紹介させて頂きますが、全てを必ずしも購入なさらなくても大丈夫です。プログラムで使用する際はお貸しすることもできますので、ゆっくりご検討ください。

訪問時に同行させて頂き、一緒にフットケアもさせて頂きます。ただし、該当する利用者様へは事前に訪問看護ステーション様からご説明と同意をいただけますようお願いいたします。

そんなことはありません。段階を追って無理のないよう繰り返して一緒にフットケアを実施しますので、一緒に頑張りましょう。自立的にフットケアが実施できるよう一生懸命サポートさせて頂きます。皆様が抱えておられる疑問や困難事例を一緒に解決し、今後の看護に活かせるようにしましょう。