◉汗やホコリ
「汗臭い」とよく言いますが、実は汗はほぼ無臭です。
汗が臭く感じるのは、皮膚の常在菌が汗や垢など人間の身体から出るものを「エサ」として
分解することで臭いの元になるからです。
さらに、足は靴や靴下に覆われる事で湿度も高く、最近の繁殖が盛んだと言えます。
そのため足をどう「洗うか」がとても重要です!
私の体験ですが、患者さんは皆さん「足を洗っているよ」と言われます。
そうは言っても、どう見ても解せない時も
そんな時は、何を使ってどのように洗っているのかお聞きします。
すると・・・。
ー年寄りだから歩かないし汚れない
ー湯船に浸かれば十分だ
と、そもそもそんなに汚くないと認識していらっしゃるようです!
「洗ってるよ」ってお返事されても、実際は写真↑のようになっていることは珍しくありません。言葉の概念は皆違いのだなと体感します。
ケアする方は、言葉に頼りすぎず具体的にお聞きできと良いですね。
◉角質
先の「汗やホコリ」の項と同じロジックで考えていきましょう。
足の裏や指など皮膚は知らぬ間に自然に剥がれて新しい皮膚に変わっています。
もし、硬く角質化しても皮膚のカスはやがて細菌のエサに。
本来毎日丁寧に洗っていればある程度風呂で落ちているはずの古くなった皮膚、角質が残っていることはよくあります。
その結果、身体に残った角質に細菌が増殖して匂いの元になっていることもあるのです。
ちなみに・・・
皮膚の乾燥によってタコやかかとの角質化を助長させますので、保湿は欠かせません。
◉巻き爪
「足を洗う」
洗い方はそれぞれの家での教えに基づいた習慣です。
そのため、洗い方に疑問を持たない事がほとんど。「こういうものだ」と信じ切っています。
巻き爪の方はお分かりでしょが、巻いている爪の部分にゴミが溜まります。
この、ゴミには靴下の繊維、ホコリ、皮脂、汗などが含まれています。
爪の端のわずかなゴミです。
身体全体に比べてあまりにも小さなスペース。
まさかこんなにわずかなところが悪臭を発する原因になるとは思いもしませんね。
しかし、ここまでお読みくださった方はお分かりですよね。
そうです!巻き爪の端は細菌の絶好のエサ場なのです。