こんにちは。

Abebyのちーさんです。

お読みいただきありがとうございます。

 

➖うちの子しょっちゅう膝を擦りむいてくる

➖お出かけしても歩きたがらない

➖すぐに抱っこをせがんでくる

 

健診でも異常は指摘されてないから、大丈夫・・・かな?

大したことではないと思いながらも、何となく気になりますよね。抱っこ責めは辛いですし・・・。他の子は元気に歩き回っている姿を目にするとモヤモヤすることもあるのではないでしょうか。

転んで膝を擦いたり抱っこをせがんで歩かないことは、子供からの重要なサインかもしれません。

子供は大人のような表現力がありません。どう大人に伝えたらいいかもわからないのです

足が痛くても「足が痛い」と伝えることができずに「抱っこ」片言だったり仕草で現状を回避していることもあります。

じつは、身体の発達に応じた靴の機能を備えていて足にあったを履くことで転倒が減り、歩く楽しさを感じ、自分から歩きたがる傾向があります。

医療で培った知識や技術、経験に加え、ドイツ整形外科マイスターから小児の足靴について直接学んでいるちーさんが責任を持ってお伝えします。

この記事を読むことで、愛するお子様の「靴」を見直すことができます。今後、どんな靴を選んであげたらいいのかが具体的に分かります。

ぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。

このページの目次

1. 子供が歩けるのに「歩かない」のは何か理由がある⁉︎

 

2.   「こどもが歩かない」「転びやすい」理由と対策

  2.1.  「痛い」と言えない

   2.1.1  言葉の拙さ

   2.1.2    どこがどうなのか自分でわからない  

  2.2.親も知らない靴のこと

   2.2.1  親も靴の選び方を知らない

   2.1.2  ファーストシューズの概念

  2,3.こどもの靴に備わってて欲しい機能

 

3.  事例

  いつも膝に穴を開けて帰ってくる5歳児

 

まとめ

子供が歩けのに「歩かない」のは何か理由がある⁉︎

外だと歩きたがらないけどうちの子は甘えん坊だから。大丈夫。』

甘えん坊のお子さんかわいくてたまりません😆❤︎

 

ただ、ちょっと待ってください。その「甘え」のひと言で片付ける前に一緒に振り返ってみましょう。

子供は何でも興味津々!

外は虫や小石ですら何でも気になります。「歩く」という自由を手に入れて、面白そうなものを見つけたら近づき触りたくなります。そう、自然と動きたくなります。

 

しかーーーし、

「足を動かすと痛い」「歩きにくい」など、あったらどうでしょう?歩かなくても済むように別の方法を選びますよね。

 

子供は、無意識に反応しています。

 

お子さんは屋内でも歩きたがりませんか?

もし、屋内ではそこそこ歩くのに外だと歩かないのだとすると必ず理由があるはずです。その理由になる原因を解決できれば、お子さん本来の歩行が楽しくなります。

いがいと靴が原因のことが少なくないんです。

 

足にあった靴を選び、正しく履かせてあげるだけで解決することもあるのです。

「こどもが歩かない」「転びやすい」理由と対策

「痛い」と言えない

言葉の拙さ

快と不快。

生まれた時から生きるために本能的にこの判断能力が備わっています。伝える方法は「泣く」「笑う」

少しずつ言葉を覚えますが、感覚を言語化したり言葉を表現ツールとして活用するのは難しいです。わかっていても、私たち大人はつい言葉を頼ってしまいがち。

例えば、「抱っこ」「疲れた」言葉のまま受け取っていませんか?

こどもは辛い状況から脱出するために、自分が言える言葉、大人が動いてくれる言葉を必死に探して伝えているだけかもしれません。

ちなみに、サイズアウトして靴が小さくなって当たっていても子供からの自己申告はまずありませんのでご注意を!

   

どこがどうなのか自分でわからない  

子供は細かなことがわからないんです。

例えば、大人は靴が当たって痛いとき、靴が原因だとすぐに分かります。しかし、子供は足が痛いことまでわかったとしても幼少期は靴と痛みを結びつけて捉えることがとても難しいのです。

つまり、私たち大人は子供の発達段階を踏まえて接することが重要

そうはいっても、「ちーさん自分の子育ては余裕がないよ〜っ。」

わかります!毎日が精一杯。

ですので、改めて特別に何かをしようとしなくて大丈夫、今のままでいいんです。

特別に何かをするのではなく、ちょこっと頭の片隅においておいてもらえると、「あっ、違う意味かもしれない」って気付けることがあるはずです。

親も知らない靴のこと

親も靴の選び方を知らない    

そもそも、皆さんはどんな靴がちょうど良い靴のサイズかご存知でしょうか。ご自分の足を測定してもらったことありますか?自分の足のサイズを「思い込んでいる」方も少なくありません。

 

➖どのように選んでいますか?

➖靴を選ぶ時意識して確認すべきポイントわかりますか?

 

根拠をもって答えられた方はどのくらいいますか?もし、曖昧な方がいらしたら、これを機会に意識してみてくださいね。大人でも全然疲労感が違います。

 

子供の足は女児で12歳、男児で13〜14歳位まで成長します。

この間に、どんな靴をどのように履いていたかによって足の形成に大きく影響を及ぼします。足の成長に影響があるということは、姿勢、歩行、足趾にも影響する危険性が高くなります。

さらに、歳を重ねた将来の膝痛・股関節痛・腰痛を誘発すると言われています。

 

ファーストシューズの概念

日本では、靴メーカーのHPなど拝見すると「ファーストシューズって歩き始めて最初に履く靴」と考えるのが一般的となっています。

しかし、ドイツのファーストシューズの概念は全く異なっていて、歩き出す前の靴を指しています。

 

このことから何が分かるかというと、日本では歩き出してから靴を身につけ始めますが、ドイツでは歩き出す前から靴を着用しています。

つまり、歩き出す段階で、靴に馴染み、慣れて歩くことができるかどうかにおいて差が生じています。

 

靴に馴染むのに時間がかかる子供もいますので、歩き出す前から身につけるドイツの取り組みはとても参考になるのではないでしょうか。

こどもの靴に備わってて欲しい機能

✅ 足の甲がベルト(または紐)でキチンと留められる(甲の高さを調整できる)

理由:一歩歩く度に足が靴の中で動いてしまいます。皮膚が擦れるためタコ(胼胝)、魚の目(鶏眼)、足趾の変形、足部変形を誘発します。マジックテープであれば折り返しのものがしっかりと留まります。

歩行時に足趾を使って歩けるか走れるか差が出ます。駆けっこすると早く走れますよ。

 

✅ 踵部分がしっかりと固さがあって、横から押しても倒れない

理由:子供の足は生まれた時、ほぼ軟骨でできていて、周囲を脂肪層で覆われています。つまり、グニャグニャな状態。靴のしっかりした踵で支えてあげないと、子供の踵が内側や外側に倒れてしまいやすいのです。子供の力が加わっても靴の踵が倒れないで支える必要があります。

安定した歩行には欠かせません。

 

✅ 踵がVの字

理由踵とともにアキレス腱を支えます。靴を上から見てかかとの形がU(ユー)の形でなくV(ブイ)です。Uだとスペースができて、アキレス腱の挟みサポートができないからです。

 

✅ 蹴り出しの時に曲がるところ(MTP関節)が曲がり、他は曲がらない

理由:歩行時に蹴り出す時に曲がる位置と靴の曲がる位置の一致が大切です。また、他がクネクネと柔らかすぎるのもよくありません。クッション性のある靴底(アウトソール)でMTP関節部分だけ曲がることで、足のアーチによるクッション性(衝撃吸収)や反発力を有効に活かすことができます。

 

✅ 爪先が広く厚みのある靴

理由:踵から着地して体重がかかって蹴り出す時、足は全体的に伸びます。また、足趾を常に踏ん張りながら歩行していますので足趾が自由に動かせる空間が求められます。もし、この空間がないと、足趾が靴の中で詰まった状態になるので指を動かしにくく、かつ変形にも繋がります。そのうえ、歩行のたびに爪が靴にあたって炎症を起こすことも見かけます。

 

✅ 3歳くらいまでは内外踝が隠れる高さ(ハイカット)

理由:子供の足はほぼ軟骨で生まれてきます。成長とともに骨化してきます。特に3歳くらいまでは踵が倒れやすいので、内踝と外踝を包み込む高さと固さのある靴で守るためです。ハイカットでも、内踝・外顆のところに隙間があって指が入るようでは意味を為しませんのでご注意を!

迷ったら専門店でサイズを測定してもらい、アドバイスを受けることをお勧めします。測定してもらったからと言って必ずしも購入しなくても心配ありません。

*サイズに関しては別記事参照

 

事例;5歳年長男児

・活発で休みの日も必ず公園で外遊び。運動大好き。

・幼い頃から靴の履き方は親からしつけられ正しく履く習慣が身についています。

・ご両親も靴は意識して選び、履かせていました。

 

このような環境にもかかわらず、この男の子の踵骨は軽度外転(踵が内側に倒れ込む状態)してきたのです。最近、よく転び膝を擦りむいてくることも母親は気になっていました。そこで、専門靴店へ行きこれまで以上にしっかりとした靴を購入したのです。それまでは、運動会の練習しても「僕は早く走れない」と嘆いていたにも関わらず、ナント一番に!!!

さらに、転倒頻度も減少

靴一つでこんなにも変わることもあるのです。

 

*足の状態、体の発育は1人ひとり異なります。よって、紹介事例尿にすべてのケースで同じ結果が期待できるわけではありません。靴による効果を保証するものではありませんのでご了承ください。

まとめ

よく転ぶ、すぐ抱っこ

子供からの重要なサインの可能性を見逃すことなく健やかな成長をサポートし見守っていきたいですね。

『こども靴』に備わっていて欲しい機能を紹介しました。この内容は大人の靴選びでも重要です。子供は大人の行動をよく見ています。まず、大人から変化を示すことが重要だと感じています。

子供の頃の靴選びは、親である皆さんがいなくなってからのお子さんの健康にも影響しています。まず、ファーストステップとして、今履いている靴から「大丈夫かな?」と見直してみてはいかがでしょうか?

家族で楽しく散歩や運動生活を行い健康的に年を重ねる一助として、足にあった靴を選び正しく履いていただけたらともいます。


もっと、詳しく知りたい方へオンラインセミナーを開催しています。HPより「子供への愛情コース」をご参照いただけたら嬉しいです。

今日という日が最高の1日でありますように

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

このブログでは、皆様にお役に立てる内容と日頃の活動から感じたことなどを中心としてAbeby代表ちーさんが情報発信しています。

日常のケアにおかれまして、ヒントになることがありましたら幸いです。皆様のお気持ちが患者様(利用者様)に届きますように!!!

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