『仕方ない』
患者・利用者の転倒
よくあること
だからと言って、患者や利用者の転倒を安易に「仕方がない」で済ましていませんか?
これからもスタッフ人材確保、利用者募集に高いお金を払い続けるつもりでしたら、ここで閉じてください
高齢者の転倒転落はまだ減らせる
転倒リスクの点数化、センサーマット・起き上がりセンサーの使用、薬剤・生活リズムなどあらゆる点でできることをしてきた。
「いい加減なことを言うな!」
そんなお叱りの声が聞こえてきそうです。
しかし、
本当に高齢者の転倒転落事故はまだ減らせます。
ぜひ、最後までお読みください。
転倒を減らせる理由
1.国内外の先行研究
2.医学部をはじめとして、日本の医療従事者は学んでいない
3.ご本人やご家族が気づいても相談先すらわからず放置
詳しくご説明します
1.国内外の先行研究
引用文献:「医療と介護のためのフットケア」新興医学出版社p 147より
Imai A,Taakayama K,Yokozeki H,et al: Ingrown nails and pachyonyshia of the great toes impair lower limb functions : Improvemant of limb dysfunction by medical foot care.Int J Derm.50:215-220,2011
図1図2に示した母趾の異常に着目した研究を紹介します。
この調査では、高齢者によくある外反母趾・陥入爪・肥厚爪・疼痛有無を開眼片足立ち時間(図1)と趾間力(図2)を比較し検定をかけています。片足立ち時間も趾間力もほぼ全ての項目で有意差(p<0.001)が示されています。
この研究結果が示す「意味」
母趾の異常が、歩行バランスの崩れ、地面を掴む踏ん張る力の低下につながっている、つまり母趾の異常が転倒リスクを高めていることを示しています。
陥入爪のケア・肥厚爪のケア・疼痛除去(緩和)
これらは正しい知識と技術さえあれば、日常の支援として行えるものばかりです。
体系的に学習し、適切なアドバイスと経験を重ねることで誰でも実践でき転倒予防に活かせるケアがフットケアなのです。
2.医学部をはじめ、日本の医療従事者は学んでいない
そもそも、
日本の医療従事者は学校で学んでいないんです。「フットケア」や「靴」のこと。
ドイツや欧米では「足病医」という足専門家が国家資格として存在し、活躍しています。
これだけでも、海外では日本と違って足や靴をどれだけ重要視しているかがお分かりいただけると思います。
一方、日本ではそういった資格はありません。
ここ数年で本の出版が増え、首都圏で「足専門病院」や「センター」が開設されてきましたが、それまでスッポリと抜けた領域だったと言えます。
ドイツに比べ日本は100年遅れていると言われています。
その理由として、医学や看護学において学習機会が設けられていないことが考えられます。
要は、足や靴に関しては、個人学習に委ねられている、別の言い方をすると、野晒し状態なのです。
足(足部)が健康にどのように影響をもたらすのか
爪の正しい切り方
角質のケアの方法
靴選び方
履き方
等、基本的なことですら何も学ぶ機会がありません。
したがって、もし足部の「異常」に気づいても、どうアセスメントしてどう対応したらいいかわからないのです。
「そうは言っても、ウチの看護師だったらそのくらいのことは・・・」そう期待するのは自由です。しかし、現実はいかがでしょう?
トップに掲載した4枚の写真の足は「病院」に入院中の方々の足。
よくある普通の病院での写真です。
医師も看護師も多忙な上に「足」の病気で入院したのでなければ、足先まで診る(看る)のは極稀。
繰り返しますが、観察し、ケアする意義を認識していないのですから至極当然の結果と言えます。
「爪切りなどのフットケアをしたって収益にならなければやらない」それも一理。
ただ、時代は変化しています。
先ほども書いたように、確実に中高年層は「足」への関心が高まっているのです。
今だからこそ、フットケアを取り組む意義が最大限となります。
3.ご本人やご家族が気づいても、相談先すらわからず放置
ご本人にとっては普通の爪。
トラブルを抱えている方の多くが「大変だな」と感じながら長年自分で手入れをしてきました。
それが体調不良や視力低下、手が届かないなどなんらかの理由で手入れができなくなった・・・。
「足なんか汚いから、人に頼んだら悪い」
そうおっしゃる方が少なくありません。
ご家族は、正常な爪ですら「他者」の爪を切ることに慣れていません(看護師でも怖いと言う人結構います)。
そのうえ、女性の社会進出によって、介護に費やせる時間も限られていますので、爪切りまで手が回らないのが現状と言えます。
誰かにお願いしようにも
病院で言えばやってもらえるのか?
何科に行けばいいのか??
誰に言ったらいいのか???ケアマネ?かかりつけ医のナース?
わからないまま月日は過ぎ・・・
鳥のクチバシ⁉︎
巻貝⁉︎
ダンゴムシ⁉︎
爪とは思えない形状変化を遂げていることがしばしば(Often)あります。
痛みがあっても我慢している方、違和感の原因がわからない方様々です。
爪が伸びて自分の足に潰瘍を形成しているケースもあります。
このような状態では当然、靴下や靴をきちんと履けませんし、無理やり履くと、爪周囲炎や自爪による自傷に繋がります。
単なる傷でも避けたいところですが、5人に一人は糖尿病と言われる時代。
高齢者は合併症を念頭におくことが必須です。ちょっとした傷から感染し命を落としかねません。
さらにそれだけでなく、足趾が動かせないために立位や歩行姿勢のバランスが阻害されるのです。
患者さん(利用者さん)、ご家族にとって第3者である医療機関や社会資源が頼みの綱になるのです。
全身の一部として足までを観察し、気づき、アセスメントと適切なケアを提供できる場所。
残念なことに、今は非常に少ないです。
糖尿病などのハイリスクの患者ケアに限定してみている病院は幾分増えてきましたが、全ての方々にとって足は重要であり疾患で差別化するものではないのです。
患者さん(利用者さん)と向き合って、根拠に基づいたケアを積み重ねることで、間違いなく他にはない信頼が構築されます。
いい人材は組織の姿勢を観ています。
いい人材に永く勤めてもらえる魅力、人手不足に拍車がかかるこれからを生き抜く重要な要素になります。

事例「なぜここが痛いのか?」
(写真は無関係) 回復期病棟。 理学療法士より70代前半の女性の足について「どうしてそこが赤くなり痛いのかわからない。」と相談がありました。 足は、足趾の変形があり(ハンマートゥ)。第2趾第2関節足背側に発赤。患者さんは「痛くてリハビリしたくない」と訴えています。靴下は着用、介護用のファスナータイプの靴使用。 ●この事例の提案内容: ①靴をマジックテープで甲を調整できる靴に変更 ②靴を履く時は靴下を履き、足の踵と靴の踵をしっかり合わせてからマジックテープで甲をきちんと留める ●結果:発赤・痛みともに消失し、リハビリもなく順調に取り組めるようになった。 ●提案の背景&アセスメント:この患者さんはたまたま痛みを訴えてくれたが、我慢していたら立位にも影響が出た可能性が高い。発赤の位置から靴が当たっている。サイズや履きかたを確認したところ、足囲が緩い靴だったことから、足が靴の先端方向にズレて爪先が靴先にぶつかっていた。変形の骨突出部分が靴先端上方に当って発赤ができていたことが推測された。履きかたと靴変更提案へ。
オンラインで大丈夫なのか?
もちろんです。
オンラインだからこそ有効に時間を使いきめ細やかなサポートを可能にしました。
ご提供内容は、ケアコンサルテーションと教育になります。
皆様それぞれの環境やアウトカムが異なることでしょうから、ぜひ説明会にお申し込みいただき、直接お話ができたらと思います。
説明会では、具体的なお話とともに、ご希望をヒヤリングさせていただけますと幸いです。
結論
現行の転倒転落予防策以外にあります!
フットケアによって足を整えること。
だからと言って、闇雲に爪きりをするように指示をしても混乱を招くだけです。
正しい知識を獲得する機会を作って、組織全体でフットケアや靴への意識を高めることが重要です。
講師

群馬大学臨床教授/慢性疾患看護専門看護師/日本認定心理士/日本糖尿病療養指導士
Abeby代表
臨床でたくさんの方々を通して、実践を積み重ねた私が、注目すべきところが足。
実は、ここ数年で、「足」に関連した書籍の販売、TV特集が急増しています。
「時々入院ほぼ在宅」
転倒したり骨折しないで今の生活を維持したいという中高年層の想いがニーズとして高まってる証と言えます。
一方、フットケアはまだ特別なものであり医療や福祉において一部しか浸透していません。
だからこそ差別化が図れ、価値があるのです。
転倒予防の先には、患者さん・利用者さんの「自分らしく生ききる」を支えるに繋がります。
「いい看護師」「介護福祉士」は、喜ばれるケアを提供したい気持ちが強く明確にあります。
フットケアは変化が足はもちろん、人の内面にまで働きかけることができる奥深いケアです。
スタッフもやりがいを実感できること間違い無いでしょう。
ぜひ、フットケアを日常のケアに取り入れ、地域住民のニーズを満たしていただきたいと思います。
ケアの本質を高めいいスタッフに永く勤務してもらえいませんか。
全力でサポートいたします。
お申し込みはこちら
説明会は1時間〜1時間30分を予定しております。お問合せは下記のフォームから頂けますと幸いです。
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